子宮とのお別れ①
子宮全摘出。この手術をするかどうか、
悩んだのは、実は2回目でした。
子供を妊娠中に引っかかった、子宮頚がん検診。出産後、発覚した子宮頚がん高度異形成。
それによる手術の時も、子宮摘出か、円錐切除か、悩みました。
当時、私は31才。
前夫が亡くなって、2年経った頃でした。
お付き合いしている人もいなかったけれど、
まだ出産が可能な年齢からして、
子宮を取る決断はできませんでした。
今回、その決断をした理由は
2つあります。
1つは、血小板の増加でした。
子宮筋腫により、体内で出血があると
血小板がすごく増えてしまいました。
それにより怖いのが、血液がドロドロになり、
血管が詰まりやすくなります。
近親者に、脳梗塞の人もいたのも
決断の要素のひとつです。
2つ目は、生活への支障でした。
筋腫は、8センチほどの大きさになり、
生理の時は、モレが不安で仕方ない状態でした。
1番太いタンポンを入れ、シンクロフィットを挟んだ後で、夜用のナプキンをしないと
落ち着いて仕事が出来ませんでした。
夜も早く休みたくても、モレてしまう為、
それに合わせた就寝時間にしていました。
私は生理前には便秘、生理を迎えると緩くなって、一気に出てしまうのが、お決まりのパターンでした。
筋腫が大きくなるにつれ、便意を催す時に起こる痛みが、尋常じゃないものになっていきました。
冷や汗、悪寒、震え、めまい。ただの腹痛なのに、立っているのも難しい状態でした。
仕事もプライベートも、私の思うように動けない日が増えた事で、この先の将来に漠然と不安が芽生えました。
それでも、今の夫との間に子供は欲しかったし、息子をお兄ちゃんにしてあげたくて
数年葛藤していました。