息子の目

今日は、息子の話をしようと思います。

 

現在中学1年生の息子は、

反抗期の入口にいます。

 

褒めてもダメ、煽ててもダメ、

叱ってもダメ、脅してもダメ...。

 

なかなか今までのようにはいかず、

夫婦で苦戦しております。

 

夫と血縁関係はないものの、

一緒に過ごすようになって、もう8年近く。

すっかりパパと呼んで、

仲良くしています。

 

滅多に叱らないパパにキツく言われるのが、

1番堪えるようです。

しかし、夫も基本的に「見守る」姿勢なので、

ダラける息子にヤキモキ...。

 

 

 

 

そんな息子ですが、

生まれつき

 

色覚異常

 

をもっています。

「異常」というと、語弊がありますが、

聞き手にとっては分かりやすいので、

ご容赦ください。

 

これって、男子の20人に1人くらいには

いる確率で、決して珍しいことではないのです。

 

実は、私の父と祖父がそうでした。

父は、高校生の時の写生大会で、

新緑を枯葉カラーに塗ったことで

発覚したと話していました。

 

男の子に比較的 出やすく、

遺伝が大きいとは聞いていたので、

息子が小さい頃から、気をつけて見ていました。

 

小学校4年生の 学校で行われる

任意検査で引っ掛かり、

確信が持てた私は、夫と共に 子供を連れて

地元の大学病院の専門の医師に

診察をしていただきました。

 

 

結果としては、割と重度の

「赤緑色覚異常」との診断がおりました。

 

 

息子にどう話そうか、しばらくは

悩みました。

でも、本人してみれば、生まれた時から

そういう風にしか見えないのだし、

現在の医療では 私達と同じように

見えるようになることもない。

 

 

だから、

 

「他の人とは違う見え方がするけど、

それはおかしいことではないよ。

1人1人、顔が違うように、それは

君の個性だし、ママ達が見えてる色だって、

本当は違うのかもしれない。

だけど、テストや日常生活に支障がある時が

この先出てくるかもしれないから、

周りの人には、それを伝えておく必要

があるんだよ。」

 

って伝えました。

そして、眼鏡屋さんに行き、

赤の色がハッキリ見える 色覚異常の人専用の

眼鏡を作ってもらいました。

 

息子なりに、自分の見え方を

受け入れられたようで、

親としても安心しました。

 

 

紅葉を見ても、綺麗だと言う息子。

 

それを聞いて、なんだか切なくなる私は、

息子の成長についていけているのか、

親として まるごと愛せているのか...

 

 

まだまだ勉強中の身です。