最近買った本

子供の頃、私はテレビより本を読んでいる

ことが多かったと、母は言っていました。

 

想像力が豊かだったから本の世界に

没頭していたのか、

本を読んでいたから想像力が

豊かになったのか、

それは分かりません。

 

 

朝の会が始まる前、昼休み、放課後、

しょっちゅう学校の図書室に行っては、

本を借りて読んでいました。

 

好奇心も旺盛だったので、

偉人伝や推理小説、さまざまな本を

借りていました。

 

高校生になってからは、赤川次郎

ハマったりしていましたが、

社会人になってからは、

忙しく 遊ぶ時間の方が優先で、

本から遠ざかっていました。

 

 

 

 

時代は流れ、電子書籍も当たり前の

世の中になりましたが、私は

紙のページをめくるのが好きなのです。

 

紙の匂い、手触り、めくる音...。

懐かしいような、

新しい世界が広がる期待感、

そんな甘酸っぱい気持ちで

いっぱいになります。

 

 

 

 

かつて、心の病に罹り、

もがき苦しんだ時期がありました。

何かを乗り越えたくて、

必死に自己啓発本を読もうとしました。

 

しかし、医師はそれを咎めました。

「考えさせらる本」は、今は

読むべきではないと諭されました。

 

 

 

あの頃に比べたら、今は

精神的に安定しています。

でも、なぜか本を読む行為が怖くなって

しまったのです。

 

そんな私が、最近

やはり何かを乗り越えたくて、

本を買ってみました。

 

本屋さんで、ほんの少し立ち読み

しただけなのに、「もっと読みたい」と

駆り立てられてしまいました。

そんな本との出会いは、

久々で そしてほんの偶然でした。

 

その本とは、

 

「ストレスフリー超大全」

 

です。

 

その本を読んだことで、

私の置かれている環境が変わる訳では

ありません。

しかし、ページをめくるごとに、

私の上に覆い被さっていた 何かが

一枚ずつ剥がれていくような

感覚がしました。

 

 

少しずつでいい、

薄皮を剥ぐように

私も古い自分を脱ぎ捨てて、

新しい自分になりたい。

 

本を読むことは、

新しいことへの出会いだと思います。 

 

これを機に また本を読む時間を

増やすのも楽しいかもしれません。